リニア騒動の真相100「知事失格」を出版しました

コロナワクチンを打たない不思議な知事

 川勝平太・静岡県知事の記者会見の発言のうち、ほとんど知られていないのが、コロナワクチンを一度も打っていないことである。全国都道府県知事のうち、コロナワクチンを一度も打っていないのは、川勝知事ひとりかもしれない。ただ、この報道は全くされていない。

 アナフィラキシーショックはアレルギー反応(急性薬剤アレルギー)で生命に関わるほどの非常に強い症状が起きる場合がある。川勝知事は主治医からコロナワクチン投与後にアナフィラキシーショック(急性薬剤アレルギー)が起きると診断されたので、コロナワクチン注射をできないのだと説明した。2度の会見でコロナワクチンを打たないのだと宣言した。その代わりに、非常に高額なサプリメントを常時、使っていることも明らかにした。記者たちは川勝知事の説明を聞いただけで、何らかの質問をできなかった。

 特定の薬剤についてアレルギーがあるのか、特にコロナワクチンのように新たに開発された薬剤の何の成分にアレルギーがあるのかどうか、ワクチン注射する前からわかるものだろうか?ファイザー、モデルナ、ジョンソンエンドジョンソンなどさまざまなワクチンが開発されていて、どの種類のどのワクチンにアレルギー反応を起こすことがわかっているのか、本当に何らかのアレルギー反応を起こさないワクチンはないのか、川勝知事からは詳しい説明はなかった。主治医とは誰のことで、感染症についてどこま詳しいのか全く不明である。過去にアレルギー反応を起こしたことのある薬剤とコロナワクチンの成分が同じということはありえない。記者たちがコロナワクチンとアナフィラキシーショックとの関係について理解していないのか、川勝知事の発言に全く疑問さえ抱かなかったようだ。

 コロナワクチンを県民に積極的に薦めているのに、当の知事がワクチンを打っていない。すでに4回目のワクチン注射を受けている県民は、ワクチンの旗振り役を務める川勝知事がワクチン注射を打っていないことを承知しているのだろうか?記者会見で川勝知事はワクチン注射を打たないことを明らかにしているが、報道が全くされていないので県民は全く知らないだろう。川勝知事が服用しているサプリメントは非常に高額だと知られているから、無料のワクチンを受けることができても県民の誰もが川勝知事推薦のサプリメントを試すことはできない。

 川勝知事の説明はどこかうさん臭いことが多い。政治家とは「平気で嘘をつく人たち」という印象がある。嘘を平気でつく川勝知事のしたたかさに負けてしまう。ただ、それでいいはずがない。

「命の水を守る」川勝知事の真っ赤な嘘

 「知事失格」を出版したのは、ほとんどの県民は川勝知事の発言に騙されていることをちゃんと知るべきだからである。「命の水を守る」は、川勝知事がリニア問題を論ずる際、必ず口にしてきたキャッチフレーズであり、リニア問題を正当化する唯一無二の論拠となってきた。ところが、この「命の水」を調べてみると、真っ赤な嘘だとわかった。

ISBNコードは、978-4-86410-918-5です。

 「知事失格」は、第1章川勝知事「命の水」の真っ赤な嘘、第2章静岡県庁のごまかしの全内幕、第3章県庁ぐるみの著作権違反事件、第4章川勝知事の暴言録、第5章国交省の愚かな”敗北”、第6章確執の根源 静岡空港新駅で構成した。それぞれがリニア問題にからんで知らないことが多いだろう。

 ぜひ、「知事失格」を手に取って静岡県がリニアを遅らせている嘘の数々を知ってほしい。かたや、JR東海からは是が非でも、リニア開業を推進するという強い姿勢が見えてこない。何が何でもリニア開業を目標にさまざまな困難(川勝知事の嘘もそのひとつ)に立ち向かう姿勢がさっぱり見えてこない。リニア計画推進が日本の未来のために必要であることや地域振興を図る大きな手段であるというPRもほとんどない。反リニアの人たちが川勝知事を支援する声のほうが大きい。

 わたし自身が、不満や文句ばかり言っているのは、年取った証拠かもしれない。他人にいくら不満や文句をたれても何らの状況も変わらない。今回出版した本をどのように生かすべきか、わたし自身で考えなければ、誰も考えないのかもしれない。わたしは出版してしまった責任をどのような取るのか。まずは、一人でも多くの方たちに読んでいただくことしかない。共感の輪を広げることで、川勝知事の嘘に立ち向かうしかない。

 川勝知事は静岡県政のトップとして地位を獲得して、さまざまな権力を握っている。その最たるものが、リニア問題に対する許認可である。2017年10月に川勝知事は会見で「堪忍袋の緒が切れました」とJR東海への怒りをぶちまけたところから、リニア静岡騒動は始まり、静岡県での工事がストップした。それから5年近くたつのに、何らの進展は見られない。

 わたしがこの問題を取材し始めた2018年夏からでも4年が過ぎた。当時、わたしは川勝知事の訴える「命の水を守る」を頭から信じてしまい、他の人たち同様に共感して、川勝知事を支援する側に回った。ところが、時間がたつにつれて、川勝知事の嘘が見えてきた。リニア反対のための嘘がはっきりと見えてきた。反リニアで一体、川勝知事は何を成し遂げたいのか?

 4年間を振り返っても同じような川勝知事の発言ばかりが目立ち、知事発言に呼応したリニア工事を受け入れない理由ばかりに終始している。何とか話題になってほしいが、書店数が5年ほど前に比べて半減したとか、県議が地元の書店に行ったが、「知事失格」を扱う予定はないと言われたとか、惨憺たる実情が伝わってくる。

 丸善ジュンク堂新静岡店(セノバ5階)で取り扱っているので、ぜひ、手に取ってみて、中身がよければ購入してほしい。

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